初期精密超音波検査は、主に妊娠11〜13週ごろに行う、赤ちゃんの体をいつもの妊婦健診よりも詳しく観察する超音波検査です。妊婦健診の超音波では、赤ちゃんが元気かどうか、発育に問題ないか、羊水や胎盤に異常がないか診ていきますが、原則として妊婦健診の超音波には赤ちゃんの解剖学的なチェックは含まれていません。初期精密超音波検査では、頭部や脳の構造、心臓の位置や大まかな形、腹壁や胃・膀胱、四肢などのできるだけ細かい解剖学的チェックにあわせて、NT(頸部透亮像)などの超音波マーカーも測定します。これらはISUOG(国際産科婦人科超音波学会)の11-14週のガイドラインを包括する内容となっています。
(すべての症例を院長が担当しています)






初期精密超音波検査では、以下のような項目を調べます。
頭蓋の形成
頭蓋内の構造異常はないか
左右半球に分かれているか、脈絡叢の位置異常などはないか
顔面異常はないか
眼球の大きさや位置、正中矢状断面の形、鼻骨
心臓の位置と向き、大きさ
心臓の四腔断面が確認できるか
三尖弁閉鎖不全(逆流)の有無
横隔膜ヘルニアの有無、胃の位置
腸管の輝度異常の有無
腎臓が確認できるか、腎盂拡張はないか
脊椎異常の有無
静脈管の血流
膀胱が確認できるか、拡張はないか
臍帯動脈が左右2本あるか
生殖結節 (多くの場合、この検査で性別を高い確度で知ることができます)
※見えづらい場合もあります。またこの時期では確定とはお伝えしておりません
四肢の形成、長さと動き
手指を開いていることが確認できればする
これらの項目の測定・判定にはFMFのライセンスが必要です。
胎児全員にある首の後ろに見える黒いスペースで、リンパが溜まっているために透けて見える部分です。この厚みが標準を超えると、厚さに応じてトリソミーや他の先天性疾患の確率が上がります。NTは、厳密に基準が定められた正中断面で測定を行います。

ダウン症候群の約6割はこの時期に鼻骨が超音波で見えません。鼻の骨が皮膚のラインの下に見えているかNTと同様の基準の正中断面で確認します。見えないからといって異常ではありませんが、トリソミーの確率計算に影響します。
心臓にある弁の一つに逆流波がないかチェックします。
肝臓のあたりを通り、臍の緒と心臓をつないでいる血管の血流波形をチェックします。
赤ちゃんの心拍のリズムを確認します。同時に不整脈や頻脈、徐脈もチェックします。
FMFコンバインドプラスと同様に、初期精密超音波検査のみでも21・18・13トリソミーのリスク計算を行うことが可能です。確定診断ではありませんが、ハイリスクかどうかを知ることができます。ですが、超音波単独では21トリソミー(ダウン症候群)の約20%が見落とされてしまうため、ダウン症候群が気になるという方は通常単独ではおすすめしていません。FMFコンバインドプラスもしくはNIPT+初期精密超音波をおすすめしています。(年齢による確率をベースに計算するため、年齢の高い方はNIPTの方が適しています)
他院でNIPTを受けられた方も当院で初期精密超音波を受検していただけます。
初期精密超音波検査 48,400円
双胎の場合 48,400円×2
妊娠18〜24週ごろ(19~20週をおすすめしています)に、赤ちゃんの体のつくりを系統立てて詳しく観察するための超音波検査です。妊婦健診の超音波では、赤ちゃんが元気かどうか、発育に問題ないか、羊水や胎盤に異常がないか診ていきますが、原則として妊婦健診の超音波には赤ちゃんの解剖学的なチェックは含まれていません。
当院の中期精密超音波検査は、ISUOG(国際産科婦人科超音波学会)の中期ガイドラインを包括し、さらにより詳しい項目を見る内容となっています。









大きさ(大横径・周囲長)・形態
頭蓋骨骨化
大脳の形態(脳溝、脳梁、脳回、脳内構造)
脳脊髄液(脳室・脳周囲)
小脳の大きさと形態
眼窩と眼球
鼻骨と鼻孔
口唇・口蓋
口腔内・舌
耳の位置と形態
顎の大きさ・形態
頸部リンパ管腫の有無
後頸部皮下組織の状態
頸部の向きの異常の有無
胸郭の形態
肺の大きさ、異常の有無
胸腔と縦隔
大きさ、位置、向き
壁の厚さ、弁の動き、房室間血流
four chamber view(四腔断面)
three vessel view(三血管断面)
three vessel thrachea view(三血管気管断面)
両大血管起始
肺静脈還流
大動脈弓・動脈管
各臓器の位置、大きさ、形の確認
胃、肝臓、胆のう、腎臓、腸管
腹壁・血管系の異常の有無
長さ
骨の数と形
手指の数、動き
小指の骨
足関節の向き
足先の形態
形態異常の有無
彎曲の異常の有無
量
位置と厚さ
血管数
臍帯動脈
中大脳動脈
子宮動脈
静脈管
超音波検査は、性質上、胎児の向きや動き、子宮の向き、母体の要素などにより見えづらかったり時間を要したりすることがあります。また、胎児の異常や先天的な病気は、超音波という画像の検査で見分けることができる形の変化だけではありません。超音波検査で異常が見つからない場合でも100%順調に育つと断言できるものではないことを、あらかじめご理解いただけますようお願いいたします。
*土日祝日・年末年始は休診日です。
当院は予約制です。当日予約もできます。緊急避妊は予約不要ですので、直接お越しください。

